ここんとこ沖縄でも広告会社やデザインプロダクション、またはブランディング会社、はたまた個人の方でも「ブランディングしました」と宣言しているのをよく耳にします。
正直、「ホントにブランディングしたの?」といつも思います。
では「ブランディング」って何でしょう?
一言で結論的に言うと文字通り「会社や事業をブランド化する」ということになります。
「ロゴやウェブ、制作物のイメージを統一する事」というようなブランディングの一部を切り取ってそう思っている方が広告会社の担当者の方でさえ、そう思って「ブランディング」という言葉を使ってる、またはそう理解している方も少なくないのも事実です。
「ブランディング」という工程としては・・・
会社の問題点や改善したいところをインタビューすることから始まり
解決方法の可能性の模索、希望等を聞かせてもらいます。
そして自社の現状についてを徹底的に話し合い、意見を出し合います。
そして顧客について、競合についての3C分析をし、業界に置いての立ち位置等から
強み・弱み、自社をどのようなイメージに見せていきたいか、等を決めて
「そういう風に自社を見せていきたいということはこんなデザイン、こんな書体がいいよね」と
初めてデザインの方向性が見え、更に見えてくる戦略があります。
その実施方法や全体の実施設計こそが「ブランディング」なのです。
会社の規模や内容にもよりますが、一般的に年単位で時間がかかるものです。
ゆえに「ロゴマークとウェブをデザインしました、ブランディングしました」というのは違うというのがおわかりだと思います。
例えて言えば、ある家の車庫だけをデザイン担当したのに「この家のデザインは私がやりました」と言ってるようなものです。
このコラムを読んだ以降から「ブランディングしています」または「ブランディングしませんか」と言われたら「どういうブランディングをしたんですか」と訊いてみてください。
上記のブランディングの工程がない、または2~3ヶ月程度の短期だった場合の発注は注意してください。
今回は間違ったブランディングの知識、認識でお金をいただいている会社や個人がいることが
我慢、理解出来ないのでここは、しっかり説明させていただきました。
ふうー、少しスッキリした(笑)。